メールマガジンバックナンバー

こうちさんぽメールマガジン第50号

2010.9.1

トピックス

平成22年度全国労働衛生週間実施要綱の決定について

全国労働衛生週間は、昭和25年に第1回が実施されて以来、本年で第61回を迎えます。この間、本週間は、国民の労働衛生に関する意識を高揚させ、事業場における自主的労働衛生管理活動を通じた労働者の健康確保等に大きな役割を果たしてきたところです。毎年、10月1日から10月7日までを本週間、9月1日から9月30日までを準備期間として実施されます。

平成22年度の全国労働衛生週間実施要綱が決定されました。実施要綱においては、

「心の健康維持・増進 全員参加でメンタルヘルス」

をスローガンとし、事業場における労働衛生意識の高揚と自主的な労働衛生管理活動の一層の促進を図ることが求められています。詳細は厚生労働省ホームページに掲載されています。
詳細を表示

「勤労者 心の電話相談」件数が過去最高に

労働者健康福祉機構

詳細を表示

相談員の窓

見えないリスクを見える化しよう

門田労働衛生コンサルタント事務所門田 義彦

リスクアセスメントをはじめたいけれど、難しそうだし、何から手をつけたらいいのかわからない、という人がいます。そういったときには、まずリスクを見える化することからはじめてみて下さい。リスクの見える化といっても難しいことではありません。会社で起こりそうな事故や病気を、紙に書き出すだけです。
たとえば、大昔、草原に住んでいた得体の知れない恐ろしい獣に、人間は「ライオン」という名前をつけて、猫科の動物に変えました。名前をつけることで、見える化して、得体の知れない獣を既知の動物に変えたのです。事業場に潜んでいるリスクも書き出しをして、見える化してみて下さい。
ある精神科の先生が、現代人の不安の解消法として、ちょっとした方法を提案しています。その方法とは、頭の中でぐるぐると渦巻いているもやもやした不安の種を、白い紙を広げて書き出すという簡単なものです。最初はスムーズに書き出せないかも知れません。しかし、そのうち気になって不安に思っていることが、いくつもでてくるようになるそうです。つまり頭の中だけにあった不安の要素を言語化し、書き出して、見える化するのです。書き出しが終わったら、改めてこのリストを読み返してみます。すると、人間の脳は、目にはいった問題のリストに対して、自動的に優先順位をつけ、解決策を考えはじめるそうです。こういった能力を人間の脳は自然に備えているそうです。もちろん、この時点で、すぐに解決策が見つかるわけではありません。しかし、このようにリストの書き出しと読み返しを繰り返しているうちに、問題のいくつかが解決され、不安が解消されるということでした。この方法は、事業場のリスクアセスメントの手法と同じです。仕事を進める上で、発生しそうな事故や病気を書き出すこと、こうして見える化したリストの問題に、優先順位をつけて、対策を考え
ること、この一連の流れは、人間の脳にとって、自然な問題解決の手法なのでしょう。
リスクアセスメントは難しいと、頭を抱えて躊躇しているなら、まず気楽に紙とペンを用意してください。そして、思いつくリスクを書き出して、リスクの見える化をしてみませんか。これがリスクアセスメントの第一歩です。

メンタルヘルス対策支援センター事業のご案内

(厚生労働省委託事業)

メンタルヘルスの専門家が面談・電話・FAX・メールで相談に応じます。

相談

メンタルヘルス不調の予防から、職場復帰支援プランの作成まで様々な相談・問い合わせに対応します。労働者やそのご家族などからの一時的相談にも対応します。下記の連絡先までどうぞ。

※医療機関やカウンセリング機関ではありませんので、診療は行うことはできません。

個別訪問支援

メンタルヘルスの専門家が職場を訪問し、メンタルヘルス対策の実施等についてアドバイスします。職場復帰支援プログラムの作成方法、心の健康づくり計画の策定、事業内体制の整備など、職場のメンタルヘルス対策を進めるにあたってのアドバイスをします。
また、管理監督者を対象とした教育も無料で行います。(1事業場につき1回まで)

メンタルヘルス対策支援センターが提供するサービスは、すべて無料です。お気軽にお問い合わせください。

【お問合わせ先】
メンタルヘルス対策支援センター(当センター内)
〒780-0870 高知市本町4-1-8 高知フコク生命ビル7階
TEL・FAX:088-855-3061(メンタルヘルス対策支援センター専用)
Eメール:mental@kochisanpo.jp(同上)

相談・問い合わせQ&A

産業保健に関するご相談・お問い合わせ等について、各分野の専門の相談員がお答えします(産業医学・労働衛生工学・メンタルヘルス・カウンセリング・保健指導・労働衛生関係法令)。
相談方法は、センターに直接来ていただくか(予約可)、又は電話、FAX、メールでも対応しています。
各相談員の勤務日は決まっていますが、勤務日以外でもご相談をお受けいたします。
産業保健に関する質問であれば、どんな事でも構いません。
お気軽にお問い合わせください。
相談料は無料です。
詳細を表示

貸出図書・DVD・機器のご案内(貸出:無料)

図書・DVD(センター実施研修会)・研修会等用機器(作業環境測定用・研修用)を無料で貸し出しています。
なお、作業環境測定用機器については、精度管理を実施していませんので、測定された数値は保障できませんのでご了承ください。
詳細を表示

ご相談・ご要望を受け付けています。

ご利用時間:午前8時30分~午後5時15分(土・日曜日・祝祭日、年末年始除く)

PAGE TOP