メールマガジンバックナンバー

こうちさんぽメールマガジン第6号

2007.7.2

トピックス

平成19年度全国安全週間の実施について

平成19年6月25日、高知労働局は「平成19年度全国安全週間の実施」について発表した。
全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、「人命尊重」という崇高な基本理念の下、「産業界における自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的に、一度も中断することもなく続けられ、本年で80回目を迎える。
県内の労働災害については、昨年の全産業における休業4日以上の死傷者数(以下「死傷者数」という。)は1,159人、そのうち死亡者数は9人であり、それぞれ過去最小となった。本年の労働災害による死傷者数(5月末現在)は前年同期より13人増の355人、死亡者数(6月24日現在)は前年同期より6人増の9人となっている。
昨年4月には、改正労働安全衛生法が施行されたところでもあり、職場の安全を確保し、労働災害の減少を図るためには、経営トップが率先して、職場における安全に対する意識や取組を再認識し、リスクアセスメントやその結果に基づくリスク低減措置の実施をはじめ、安全管理活動を充実・強化することが求められている。このような観点から、平成19年度の全国安全週間は、

「組織で進めるリスクの低減 今一度確認しよう安全職場」

をスローガンとして、7月1日から7月7日までの間に実施されるものです。
この全国安全週間を契機として、それぞれの職場において、労働災害防止の重要性について認識をさらに深め、安全活動の着実な実行を図ることが期待されている。
高知労働局管内で行われる全国安全週間中の主な行事は次のとおりです。

  • 平成19年度 安全衛生に係る厚生労働大臣表彰伝達式
    日時: 平成19年7月2日(月) 13:00から
    場所: 高知県民文化ホール グリーンホール
  • 高知労働局長・高知労働基準監督署長合同建設現場安全パトロール
    日時: 平成19年7月4日(水) 9:30 現場パトロール開始
  • 第43回 高知県建設業労働災害防止大会
    (建設業労働災害防止協会高知県支部主催、高知労働局・高知県後援)
    日時: 平成19年7月2日(月)13:00から
    場所: 高知県民文化ホール グリーンホール
    内容: 優良事業場等表彰式
    パネルディスカッション
    「高知COHSMS」による“リスクアセスメント”の展開
    特別講演 「良い仕事をする為に緊張と癒し」
    落語家・関西お笑いタレント  林家 花丸
  • 第30回 須崎地区安全衛生大会
    (須崎労働基準協会主催、須崎労働基準監督署後援)
    日時: 平成19年7月4日(水)12:50から
    場所: 須崎市立市民文化会館
    内容: 優良事業場等表彰式
    特別講演 「ここの健康元気術」
    竹林寺住職  海老塚 和秀
  • 第43回 全国安全週間安芸地区大会
    (安芸労働基準協会主催、安芸労働基準監督署後援)
    日時: 平成19年7月5日(木)12:30から
    場所: ホテル タマイ
    内容: 優良事業場等表彰式
    特別講演 「夢と人生」
    元全日本女子ソフトボール監督
    ルネサス高崎女子ソフトボール部総監督  宇津木 妙子
    セミナー 「仕事と生活の調和のとれた働き方について」
    コープ神戸労務担当顧問
    元神戸東労働基準監督署基準監督署長  茶園 幸子

平成18年度石綿による健康障害に係る労災給付状況について

平成19年5月25日、厚生労働省は「石綿救済法に基づく特別遺族給付金」及び「労災保険法に基づく石綿による肺がん・中皮腫の保険給付」に係る平成18年度の請求・決定状況について公表した。「石綿救済法に基づく特別遺族給付金」については、請求件数1,453件、決定件数1,364件(うち支給決定数882件)、「労災保険法に基づく石綿による肺がん・中皮腫の保険給付」については、請求件数1,715件、決定件数2,207件(うち支給決定件数1,796件)となっている。なお、厚生労働省においては今後とも各団体と連携の上、請求漏れのないよう、周知・広報に努めることとしている。
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過労死」及び精神障害等の労災補償状況について

平成19年5月16日、厚生労働省は平成18年度の脳・心臓疾患等(「過労死」等事案)の労災状況及び精神障害等の労災補償状況について発表した。これによると、過労死等事案では、請求件数は前年度より69件増の938件、支給決定件数は25件増の355件でいずれも過去最高。精神障害では、請求件数は前年度より163件増の819件、支給決定件数は78件増の205件といずれも過去最高となっている。
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「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」についての答申

平成19年4月25日、労働政策審議会安全衛生分科会(分科会長 和田攻 東京大学名誉教授・埼玉産業保健推進センター所長)が開催され、労働安全衛生法に基づく雇入時健康診断及び定期健康診断の項目として、1.腹囲の検査中の追加、2.血清総コレステロールの量の検査に代えて、LDLコレステロールの量の検査を定めること等を内容とした「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」(平成19年4月9日に諮問)について審議が行われ、妥当である旨答申があった。厚生労働省ではこれらの答申を受け、今後、労働安全衛生規則の改正を行い、平成20年4月1日から施行する予定である、としている。
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産業保健Q&A

【Q1】

今回初めて製造業の嘱託産業医となり、工場の巡視を実施したところ、「5S」「KYT」など、これまで聞いたことがない言葉が目に付きました。よく使われるものについて教えて下さい。

【A1】

たしかに、事業場では、とくに安全管理や品質管理などで医療従事者としてはなじみの少ない用語や略語が使われています。現場でそのつど素直に教えてもらうことも必要と思われますが、よく耳にする略語・用語について紹介します。

  • 5S:整理、整頓、清掃、清潔、躾のローマ字表記の頭文字をとって5Sと称する。当初3S(整理、整頓、清掃)から始まり、+清潔、+躾と変わってきた。職場の不安要素をなくすため必要とされている。
  • KYT:危険(K)、予知(Y)、トレーニング訓練(T)のこと。職場、作業に潜んでいる危険要因(不安全な状態、行動を含む)を小集団の話し合いにより、事故になる前に解決する訓練。トレーニングシートなどを用いて実施する。
  • ヒヤリ・ハット:「ひやり」とした、「ハット」した体験をした状況を拾い上げ、分析して対策を立て、事故防止に役立てる。
  • ハインリッヒの法則:アメリカの技師ハインリッヒの発表した法則。労働災害を分析した結果、重大事故を1とした場合、軽症の事故が29、無償災害が300になるというもの。1件の重大災害(死亡、重傷)が発生する背景に、29の軽症事故と300のヒヤリ・ハットがあるという警告として用いられる。
  • PDCA:Plan(計画) →Do(実施) →Check(評価) ⇒Action(改善)のこと。ISOでも労働安全衛生マネジメントシステム(OSH-MSの略語も使われます)でも、PDCAを繰り返し行っていくことで、スパイラルアップしながら設定目標に到達しようというもの。
  • OJT:On the Job Training.実際の仕事をしていくなかで、管理職や先輩が仕事に即して教育、訓練を行うこと。Off the Job Trainingは、教育・訓練のための職場から離れて行われるものをいう。

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ご利用時間:午前8時30分~午後5時15分(土・日曜日・祝祭日、年末年始除く)

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