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強いこだわりに悩むあなたに~強迫性障害という病気について~

「こうちさんぽメールマガジン」2009.5月号より

メンタルヘルス担当相談員 伊藤 高

40代男性、会社員のAさんの場合。元々真面目で几帳面な性格の方です。30代後半になり、仕事上の責任も大きくなって、多忙となったある日の帰り道、車を運転していてふと考えが頭に浮かびました。

「今、少し車が揺れたのはすれ違った自転車と接触したから?」不安になったAさんは、すぐに車をUターンさせ先ほどの場所に戻りました。

そこには人や自転車もいなく、事故が起こったようなこともありませんでした。一安心したAさんは車を自宅へと向かわせますが、しばらくするとまた「本当に大丈夫だったのか?」と再び不安となり、また先ほどの場所へ。その日はこれで家に帰ったのですが、翌日から車を運転して何か物音を感じたり、歩行者や自転車とすれ違った後、たびたび「接触したのでは?」と不安になって、その場所に戻って確認することが続きました。出勤時に確認することがあると、仕事に遅刻することもありました。

Aさんは「強迫性障害」という病気にかかっているのです。他にも、汚いものや汚染が気になって、手を何回も洗ってしまう。鍵をかけ忘れて泥棒に入られるのでは?と、あるいはガスの元栓を締め忘れて火事になるのでは?と気になって、何回も確認してしまう、家を出るのに決まった行動を決まった順序でしないと不幸がおこってしまう等、大丈夫と思っていても、繰り返し頭にばかばかしい不快な考えが生じてそれを取り除くために同じ行動を繰り返してしまう。本人は気が狂ったのでは?と誰にも相談できないまま、長く悩み続けられることが多いのです。100人に3人程度発症する病気で、お薬、その他の治療で症状の改善が期待できます。一人で悩まず、早めに専門医療機関に相談しましょう。

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ご利用時間:午前8時30分~午後5時15分(土・日曜日・祝祭日、年末年始除く)

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