お知らせ

見えないリスクを見える化しよう

「こうちさんぽメールマガジン」2010.9月号より

門田労働衛生コンサルタント事務所
門田 義彦

リスクアセスメントをはじめたいけれど、難しそうだし、何から手をつけたらいいのかわからない、という人がいます。そういったときには、まずリスクを見える化することからはじめてみて下さい。リスクの見える化といっても難しいことではありません。会社で起こりそうな事故や病気を、紙に書き出すだけです。
たとえば、大昔、草原に住んでいた得体の知れない恐ろしい獣に、人間は「ライオン」という名前をつけて、猫科の動物に変えました。名前をつけることで、見える化して、得体の知れない獣を既知の動物に変えたのです。事業場に潜んでいるリスクも書き出しをして、見える化してみて下さい。
ある精神科の先生が、現代人の不安の解消法として、ちょっとした方法を提案しています。その方法とは、頭の中でぐるぐると渦巻いているもやもやした不安の種を、白い紙を広げて書き出すという簡単なものです。最初はスムーズに書き出せないかも知れません。しかし、そのうち気になって不安に思っていることが、いくつもでてくるようになるそうです。つまり頭の中だけにあった不安の要素を言語化し、書き出して、見える化するのです。書き出しが終わったら、改めてこのリストを読み返してみます。すると、人間の脳は、目にはいった問題のリストに対して、自動的に優先順位をつけ、解決策を考えはじめるそうです。こういった能力を人間の脳は自然に備えているそうです。もちろん、この時点で、すぐに解決策が見つかるわけではありません。しかし、このようにリストの書き出しと読み返しを繰り返しているうちに、問題のいくつかが解決され、不安が解消されるということでした。この方法は、事業場のリスクアセスメントの手法と同じです。仕事を進める上で、発生しそうな事故や病気を書き出すこと、こうして見える化したリストの問題に、優先順位をつけて、対策を考え
ること、この一連の流れは、人間の脳にとって、自然な問題解決の手法なのでしょう。

リスクアセスメントは難しいと、頭を抱えて躊躇しているなら、まず気楽に紙とペンを用意してください。そして、思いつくリスクを書き出して、リスクの見える化をしてみませんか。これがリスクアセスメントの第一歩です。

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